シューズと捻挫予防

シューズの履き口(ロー・ミドル・ハイカット)で

捻挫の予防や発症する可能性は変わるのか

 

 

大して変わりません。

 

海外の文献でおよそ600人の大学生からデータを取ったものでハイカットシューズとローカットシューズで足の捻挫の発生率に大きな違いがない結果がでています。

 

ミドルカットなど、足首まで覆うシューズを履くと、足首の動きを必要以上に固めてしまい、筋活動の低下につながってしまいます。

 

予防どころか、本来の足首周りの動きが出来なくなってしまうこともあります。

 

足首の捻挫に不安がある人、したことがない人でも指導者の方に予防しましょうとチーム方針で捻挫予防をしているかもしれません。

 

捻挫予防という事でミドルカットやハイカットのシューズを使用している方がいらっしゃます。これでは、本来の足首の可動域を狭めてしまい、膝や股関節への負担が大きくなってしまいます。


ミドルカットのシューズを履いてプレーしている方、膝を痛めていませんか?

足首が動かないから、着地の衝撃が分散できずに、膝にダメージが来ます。

 

足首が動かない→カカトで着地→膝に衝撃が集まりやすい

足首が使えたら、衝撃を吸収する関節が増える事で衝撃の分散ができます。

 

シューズの履き口(ロー・ミドル・ハイカット)の違いで

・捻挫の予防はできない

・履き口が高い(ミドル・ハイカット)シューズだと、

 足首の安定性(本来、人間が持っている能力)の低下

・足首の可動域の低下による、捻挫以外の怪我の危険性

があります。


ミドルカットを履いていけない事ではありません。

足との一体感や、固定される感覚がある方が好きという方は履いた方が違和感がないのでプレーに支障がでません。

変に気にして、普段と違う動きになって怪我につながるのでは元も子もないです。


ミドルカットやハイカットはプレー中の足とシューズに一体感が生まれやすく、プレー中のズレにくさが長所になります。ですが、捻挫予防を目的にメーカーは開発していません。

 

 

そこで、捻挫予防にお勧めしたいのは「サポーター」です。

現在では、様々な効果を発揮するサポーターが販売されています。捻挫予防のサポーターのもちろんあります。

 

 

 

 


バレーボール界では有名なザムスト

多くの人が愛用しています。実際にVリーグ選手でも着用している選手が男女問わず多数います。

 

このサポーターには、A1とA2があります。

A2の方が予防効果が大きいです。ただ、効果が大きい分、サポーターとしても硬く、着け心地が合わない人は、まずはA1から試してみましょう。

 

私もA1を使って、捻挫を予防できた事があります。

雨の日の体育館は滑りやすくて、ふとした瞬間に滑りませんか?

私はレシーブで滑った勢いで捻挫しそうになりました。

でも、このサポーターのおかげで、ひねっても何ともなく済みました。

A1なら、違和感もあまりなく、初めて着ける人でも気にならないと思います。

 

周りの人でもA2を使っている人がいます。

捻挫が癖になっている人が、これを使ったら捻挫が減ったとコメントしています。

 


このサポーターは足首の捻挫に特化したアイテムなので、捻挫に不安がある方は、ぜひ試してみてはいかかでしょうか。

 

 


《参考文献》


田中康仁・笠次良爾:こどものスポーツ外来


長沼裕太:バスケットシューズの違いが足底圧に及ぼす影響


Barrett JR,et al:High-versus low-top shoes for the prevention of ankle sprains in basketball players.

コンプレッションウェア(着圧サポーター)の効果

多くの選手が着用している

コンプレッションウェア(着圧サポーター)

一体どのような効果があるのか?

 

 

全日本選手や、Vリーグ選手に限らず、たくさんの選手が着圧サポーター(コンプレッションウェア)を使っています。

これを身に着けると、見た目もカッコよくなったり、上手そうに見えたりしますよね。


このサポーターを使えば、どんな効果があるのか

これからお話します。

 

見た目がカッコイイだけじゃない!

ちゃんと身に着けると効果があります


・筋肉の余計な動きをなくす

余分な動きをなくすことで、余計な疲れが生まれないようになります。

運動すれば、筋肉は振動します。この振動が疲れにつながります。


・筋肉が硬くなる事を防ぐ

筋肉は運動していくと硬くなります。

筋肉はたくさんの繊維が集まったもの。伸びたり縮んだりを繰り返すとエネルギー不足で固まったり、繊維が絡まって固まります。

余計な伸び縮みを抑える事と、圧力による筋膜や筋肉のストレッチになる事で硬化を防ぐ


・運動中や運動後の疲労回復を助ける

着圧によって血流の改善による疲労回復、圧力による筋緊張の緩和


このような効果があります。

医療用の着圧サポーターが販売されていますが、スポーツに特化したサポーターでないと目的が変わってしまい、思った効果が得られません。


そこで、おすすめするコンプレッションアイテムはこちらになります。

 

 

 

 

 

 

 

(スキンズ)SKINS コンプレッション DNAMIC 長袖トップ DK9905005 [メンズ] WHT L
 

 

 

 

人気があるザムストや、V1男子だと、パナソニックパンサーズの選手がよく着用

しているSKINになります。

トップレベルの選手も使っていますのでぜひおすすめしたいアイテムです。


目的に合わせて自分に合ったコンプレッションアイテムを手にしてみましょう。

 

 

バレーボール選手の収入ってどうなってる?

野球やサッカーといった有名なスポーツの一流アスリートはとんでもない金額のお金をもらっていますね。

 

ニュース等で〇年〇億円契約や年俸○○万円など耳にします。

 

ではバレーボール選手の収入はどうなのでしょうか?今回は、バレーボール選手の収入について取り上げたいと思います。

 


バレーボール選手の収入は人それぞれ!

そもそもバレーボールで貰えるお金が無い人も。

 


年俸制と月給制

日本のバレーボール選手は、ほとんどの選手が月給制です。

 

スポーツ選手といえば年俸制が基本的な賃金形態とお考えの方が少なくないかと思います。

 

1年間の成果やこれまでのキャリアを見越して選手の価値を決める数値だと思います。

 

年俸制で契約している選手はもちろんいます。しかし、バレーボール選手の大半は月給制です。

 

年俸ならば1年で◯円、都度更新

1年を通した成績で変動あり。

増額もあればクビもあり得ます

 

月給ならば月◯円、退職しない限り継続

毎月安定した収入あり。

結果を残しても突然の変化はない。

ただし、いきなりクビはあまりない。

会社方針により違いはあります。

 

バレーボール実業団 

プロ契約と社員契約

バレーボール選手の契約には現在では2種類あります。それがプロ契約と社員契約です。

 

先ほどお話しした賃金体系で、大半が月給制の選手である理由が契約に関わっています。

 

選手の大半が社員契約だからです。これらの選手は企業に就職してバレーボールを行っています。なので、厳密には会社員になるのです。俗に言うサラリーマン、OLですね。

 

そして一握りの選手がプロ契約をしています。プロといっても収入は人それぞれです。

 

所属するチームが資本に優れ、超一流の選手なら多額の年俸で契約していますし、その逆もあります。年俸がゼロの選手だっています。

 

それでもバレーボール選手として毎日、努力している人がいます。

 

お金は支払わないが、バレーボールに関わる費用や最低限の衣食住は保証する。という契約もあります。

 

業務について

プロ契約の人はもちろんバレーボールが仕事です。バレーボールで給料をもらっています。

 

この形が皆さんが思うプロスポーツ選手だと思います。しかし、バレーボールの収入がない人は違います。

 

かなり曖昧な話になりますが、バレーボールで収入がない人は違う場所で業務をこなし、給料を得ています。

 

自力で就職する人、実業団側が斡旋し就職する人。いずれにしても二足の草鞋で生活をしています。

 

これをプロ選手と呼べるかわかりませんが、実際にこのような選手は存在します。

 

一方、社員契約は企業との契約によります。社員として就職しても業務を行わず、バレーボールに専念できる企業もあれば、業務とバレーボールの両立を行っている企業もあります。

 

毎月支払われる給料でも、何を行って給料を受け取れるかは企業次第になります。ある意味、バレーボールのみで給料がもらえる人のがプロ選手のように見えてくるかもしれません。

 


追加報酬

大会や、Vリーグで優勝や準優勝など、優秀な結果を出せば、給与とは別に追加で報酬がもらえるチームもあります。

 

スポンサー契約

トップクラスの選手なら、アドバイザーのような立場になって商品開発に協力したり、CM出演や、イメージキャラクターとしてメディアに出演して報酬をもらったりします。


スポンサー契約といっても、必ずお金が支払われるとは限りません。

 

もちろん、契約次第では、契約金も発生すると思います。

 

お金が発生する以外の契約

・スポンサー商品の提供・スポンサー商品の活用

ウェアやシューズなど、スポンサー側がアイテムを提供し、選手が身に着ける事で宣伝してもらう形。

 

「我が社のアイテムを使ってね。お金の代わりに物を渡すから、宣伝してね」

 

選手にモノを提供する契約になります。

 

 

インセンティブ(歩合制)で支払い

「あなたの選手生活をサポートします。資金も道具も出資します。でも賞金がもらえたら何%か返してね。結果も残せなかったら契約は破棄します。」

 

このケースはあまりないかと思いますが、可能性としてはあり得ます。


あくまで一例になりますが、スポンサーといっても様々な内容で契約しています。

 

スポンサー=現金がもらえる ではありませんし、その分、契約する分、条件やスポンサーに協力しなければいけない事もあります。


・まとめ

バレーボール選手の収入は人それぞれ

 

正社員ならば、安定した収入を得られます。

 

プロ選手の場合、稼いでいる選手もいれば、そうでない選手もいます。

 

収入がなくても、それでも選手生活を送る熱意ある選手も実在します。

 

お金は繊細な話なので、少しボンヤリした形でお話してしまったかもしれませんが、大体こんなものなんだな、とイメージできるようになれたらと思います。

バレーボールで進学、就職ってできるの?⑤ ~まとめ~

前回の続きになります。

前回をご覧になっていない方はこちらからどうぞ

 

 

moiloglog.hatenablog.com

 

 

 

バレーボールで進学・就職できるかについて、何回かに分けてお話してきました。
今回が総まとめになります。

 

 

結局、バレーボールで・・・

 

優秀な成績・実績・結果を残した人が有利
実績が無い人は、方法を探し、考え、切り開くしかない
素質で進めるのは一握り

 

そもそもスポーツは優劣を競うモノなので、優秀な人材ほど選択肢は広いです。
実績が無ければ、学力であったり、何か秀でたものを武器にしてチャンスを探し、掴みにいくしかありません。

 

私は、高校時代に大学へのスポーツ推薦がありました。ですが、行きたい大学からは推薦をいただけなかったので、自力で受験して現役合格しました。

 

スポーツ推薦を利用すれば、楽に進学できました。
けれど、私は学びたい事があり、推薦先の大学では学びたい事が学べなかったので、行きたい大学へ自力で受験する事を決めました。

 

この時点で、私はバレーボールだけで進学ができませんでした。
やりたい事をやる為には、私のバレーボールの実績では通用しなかったのです。

 

こだわりがなく、とりあえずバレーボールが強い学校に進学して、どこかに就職するなら可能だったと思います。

 

結局、バレーボールだけで大人になるなら、結果が不可欠です。
よほど身長が大きいなど、ずば抜けた素質がないと、無名選手が楽勝で進学・就職する事は困難です。

 

 


バレーボールだけで、進学・就職は・・・


実力があれば、進学は比較的可能
就職のが難しくなる。

比較的といっても、簡単ではありません。声がかからなかったらそこで自力受験になります。


進学は、極端な話をすると、進学できる場所が多いからです。全国に多数の学校があって、スカウトもあれば、推薦受験もあるので、選択肢が多いのです。


就職が難しいのは、数と質に違いがあるからです。


日本国内の企業自体はたくさんあります。でもその中で、実業団としてバレー部がある企業や、スポーツ枠で採用している企業がいくつあるのか、ということです。

 

バレー部が無い企業や、スポーツに興味関心のない企業からすると、必要のない人材になってしまいます。


そして、社会人で求められるバレーボールの次元は高くなります。
企業からすると、バレー部を強くしたい、存続していきたいのですから、バレーが上手い優秀な人材が欲しいのです。

 

大卒で就職する事で考えてみます。
自分が4年生になり、次は就職です。
バレー部がある企業に就職して、実業団でプレーする!と決断します。


すると、企業としては、自分と同い年の日本全国の選手の中から、欲しい選手を探す事になります。


企業もバレーだけで経営が成り立っている訳ではないので、何十人も採用できません。
となると、選手を厳選して、声をかけるしかありません。


そしたら、選ばれるのはどのような選手でしょうか?

これが、進学に比べて就職が難しくなる数と質の違いです。

 

 

・全体を通した総まとめ
バレーボールだけで進学・就職する事はできます。
けれど、大人になるにつれて、狭き門になっていきます。

 

限られた人にしか手にできないのは確かです。
なので、セカンドキャリアを考えたり、何かしらの選択肢を作るべきです。


バレー選手を引退した後もそうですが、やりたい事、出来る事を見つけ、どう生きていくかを見つける事が大切です。

 

バレーボールは自分の人生を作る資本にできます。
そして、バレーボールを通じて自分の資本を作るきっかけにもなります。

 

本気で取り組む事は、思ったような結果にならなくても
いつか、何かしらの形で未来につながります。

バレーボールで進学、就職ってできるの?④ 〜セカンドキャリア②〜

前回の続きになります。

前回をご覧になっていない方はこちらからどうぞ

バレーボールで進学、就職ってできるの?③ 〜セカンドキャリア〜 - もいろぐ。

 

バレーボールは進路の選択に利用できるのか?

 

前回のセカンドキャリアについてもう少し掘り下げます。

 

バレーボール自体で、セカンドキャリアを作ることは難しいです。

 

前回でも、事前準備が必要であるとまとめました。今回は、どのような準備をすればいいのかをお話します。


スポーツ業界への就職ならば、様々な業種がありますが、バレーボールに直接関わる事ができるセカンドキャリアを前提にお話します。


まず、ほとんどの場合、資格が必要です。


バレーボールに直接関わる事ができる仕事は、ほとんど資格が必要になってきます。

 

スポーツ業界への就職ならば、資格が無くても就職できる仕事はあります。経験を活かして、他の分野で生きていく事もセカンドキャリアとしては充分に活用できると思います。


バレーボールの世界でのセカンドキャリアを考えると、選択肢は限られてきます。

これから、代表的な仕事について資格を通じて紹介します。

 


指導者になる

 

・教員免許

学校の部活動で指導するならほぼ確実に必要な資格になります。

 

何かしらの教科で免許を取得する事で、教員となり、部活動の担当をする形になります。

 

ほぼ、と言ったのは教員としてでなく、バレーボール部の指導員として採用されるなら教員免許の有無は免除される可能性もあるからです。

 

ただ、この場合は滅多にないと思うので、取得するべき免許になります。

 

バレーボール選手を引退後に教員になるならば、学生時代に所属した学校で、学生のうちに教員免許を取得する事が1番効率が良いと思います。学費も多く払うこともなければ、単位も取れるので一石二鳥です。

 

学校によっては、教員採用試験に合格する必要もある為、バレーボールだけで就職できるとは限りません。特別選考枠を採用している都道府県もあるので、受けたい場所にはどのような試験があるか調べる必要があります。

 


・指導員資格

 日本体育協会公認スポーツ指導者と呼ばれる資格があります。この資格の中でも6種類に分類されます。

スポーツリーダー

公認バレーボール指導員

公認バレーボール上級指導員

公認バレーボールコーチ

公認バレーボール上級コーチ

マスターコーチ

があります。この違いは、指導するカテゴリーにあります。

 

自分が目指すカテゴリーに合わせて資格を取得する必要があり、詳細は割愛させていただきますが、バレーボール協会ホームページに記載されています。

 

学校で部活動の指導をする場合、学校によるかと思いますが、教員免許と指導者資格の両方が必要な可能性もあります。

 

 


トレーナーになる

 

アスレティックトレーナー(AT)

スポーツトレーナーの代表的な資格になります。専門学校や、体育系学部の大学に進学して取得する形になります。

 

人体の構造や機能、スポーツ障害・外傷、テーピング・怪我の処置、マッサージ等のスポーツに関する様々な知識を学びます。

 

知識を習得した上で、現場で実践という形になります。

 

 

 

 

鍼灸師

「はり」や「きゅう」を使い、治療や回復促進させる人。

主に専門学校で取得できます。

 

東洋医学に基づき、身体のツボを刺激して人間が本来持っている自然治癒力を高める方法です。

 

「はり」と「きゅう」は資格がそれぞれ2つに分かれています。ですが、大体の治療院は一緒に行なっている為、鍼灸師と呼ばれる事が多いです。

 


理学療法士(PT)

作業療法士と混同しがちですが、理学療法士は一言で言うと、運動機能回復に活躍しています。機能回復に限らず、健康維持、悪化の予防も求められています。

 

医療・福祉分野で主に発揮される職種ですが、近年ではスポーツトレーナーにも普及されています。

 


トレーナーになるには、アスレティックトレーナーが1番欠かせない資格になると思います。

 

ですが、鍼灸師理学療法士の資格を持っていれば、現場で活用できる知識は幅広くなり、様々なことに対応できます。

 

レーニングメニューからケア、メンテナンス、予防と全ての管理もできるようになるので、選手からしたら心強い存在になると思います。

 

ただ、トレーナーになる人は、まずは就職して現場で経験を積んでからチームスタッフになる人が多数です。現場経験が無い人よりは、経験と実績がある人の方が信頼できます。

実際に、自分が選手だとします。

何も経験のない知識だけの人より、経験を積んで腕がある人の方が信頼できますよね?

 


・スポーツドクター

スポーツ選手の健康管理や治療を行う医師です。医者なので、身体知識・医療知識に精通し、スポーツに対する知識と理解が不可欠です。

 

医学部がある大学に進学して医師免許を取得する必要があります。

 

医師免許を取得した後、スポーツドクターの資格試験を受験する必要があります。

 

どの科でもスポーツドクターを取得できますが、スポーツと最も関わりがあるのは整形外科になります。

 

セカンドキャリアとして利用する準備を考えると、他の仕事と比べて、時間が必要です。

 

学生として学ぶ期間が長いので、他の人よりバレーの時間に充てられません。同じ大学卒でも年単位で勉強に充てる時間に差があります。

 

 

・まとめ

バレーボールに選手以外の形で直接関わる事ができるセカンドキャリアの一例をお話ししました。

 

他にも道はあると思いますが、確立されているキャリアの代表例になります。

 

いずれにしても、高校以上の学校で卒業する必要があり、なおかつ資格を取得する為に試験に合格しないといけません。

 

高校を卒業しても学生としてバレーボールを続けて、今後もバレーボールに携わり続けていきたいなら、幅広く人生設計をしていくべきです。

 

自分が選手を辞めた後、どう生きたいかを考えて、今後の進路を決められたら、迷うことなくバレーボールにも打ち込めると思います。

 

選手ではなくなった時、

自分が何をして生きたいか

自分がどうなりたいか

考えて行動しましょう。

 

 

 

 

 

バレーボールで進学、就職ってできるの?③ 〜セカンドキャリア〜

前回の続きになります。

前回をご覧になっていない方はこちらからどうぞ

 

moiloglog.hatenablog.com

 



バレーボールは進路の選択に利用できるのか?

 

前回は就職についてお話しました。今回は、セカンドキャリアについてお話します。

 

バレーボール選手として、社会人になった場合を想定してこれからお話しますので、バレーボール選手を目指している人は、引退した後の人生設計に役立てていただければと思います。

 

スポーツ選手は、老衰で亡くなるまで続けたり、定年退職するまで選手として生きていくことは不可能です。

 

トップレベルの世界で活躍する選手は、憧れの存在だと思います。ですが、いつまでも最前線で、選手として生きていくことはできません。

 

どれだけ努力して、どれだけ結果を残し続けても、いつか必ず終わりが来ます。

 

では、選手生活が終わったらその後の人生はどうなるのでしょう?

 

大活躍をして、大金を稼いだら今後に困ることはありませんが、そんな非現実的な話はここではしません。何も参考にならないと思いますので。

 

ここでは、Vリーグに所属するチームから引退した後に注目して取り上げます。近年は、セカンドキャリアも多岐にわたってきていますので、あくまで一例として目を通していただければと思います。

 

 

Vリーグ選手を引退した後

 

1.指導者(監督・コーチ他)

選手生活が終わった後でも、バレーボールに関わる事ができます。この道に進めば、最前線とはいきませんが、バレーボールと離れる事はありません。

 

Vリーグでそのまま指導者になる。

選手として役目を終えても、Vリーグに残れるという誇らしい事だと思います。

 

全員が引退しても残れる事はありません。選手の中でも一握りです。

 

選手時代に所属していたチームで、そのまま指導者として残留する。他チームからオファーがあれば、チームは変わってもVリーグに居続けられます。

 

選手兼コーチから指導者へ移行するケースもあります。

 

・学校の職員として部活動で指導者になる。

Vリーグの世界に残る事ができなくても、ある程度ネームバリューのある選手なら、学校に指導者として就職する事があります。

 

・母校に指導者として帰ってきて指導する。

 

私立の学校なら少なくないかと思います。

 

学校側からすれば、卒業生でVリーグを経験している人間なら、十分な人材になります。

 

学校側も卒業生なら、煙たがる事もありにくいと思います。というより、心強いと思います。

 

教え子が帰ってきてくれたら、指導者として代替わりもできますし、学校事情を知っている人間同士なので、色々と手間もかからないと思います。

 

・強豪校からオファーが来て、ひとつもしくは複数の場所で指導する。

学校で部活動を強化したい方針があれば、卒業生に限らず、選手としてのキャリアや、指導者としての実績から打診するケースもあるでしょう。

 

勝手な想像ですが、このケースはコネがあるか、よほど成績がなければ可能性としては低いと思います。

 

他にもあるでしょうが、主にはこの形かと思います。また、バレーボール部だけ担当する契約もあれば、教員として業務をこなしつつ部活動も見るという事もあります。これは学校の方針で変わってきます。

 

バレーボールの指導者としてだけで就職できるならいいですが、大体は教員になると思います。

 

特別選考枠で教員になれたらいいですが、本来なら教員免許が必要になってきます。

 

・他カテゴリーの指導者

Vリーグ以外にも実業団や9人制などもあります。ですが、この道は限られてくると思います。

 

クラブチームや少年団など、指導者になるという事以外にこだわりがなければ、割と指導者になれると思います。

 

しかし、セカンドキャリアとしては今後につながりにくいです。

 

2.バレーボールに関係なく、社員として働く

多くのチームなら、企業がバレー部をもっているので選手を引退し、そのまま社員として残る道があります。

 

バレーボールとは無関係で、企業の本来の業務をする人もいれば、広報など裏方の仕事を担当することもあります。

 

企業ならではの強みで、バレーボールを度外視しても生活していける保証があるのは、セカンドキャリアとしては、インパクトが弱いかもしれませんが、安泰です。

 

クラブ型のチームは、各々でバレーボールとは関係なく仕事をしている場合もあるので、引退しても仕事については影響がない場合もあります。

 

そのような方はセカンドキャリアには困らないでしょう。クラブからの斡旋で就職している場合は、転職しないといけない可能性もありますが、運営方針によります。

 

 

 

他にもバレーボールに通じたセカンドキャリアはあります。

 

ですが、ただ単にバレーボール選手をしていれば得られるキャリアではありません。

 

例えば、アナリストは学生時代にアナリストとして下積みをした人がVリーグにスタッフとして進みやすいです。

 

トレーナーなども資格を取らないとできません。バレーボールをしていればできるものではないです。

 

セカンドキャリアは、自分の将来像を考えて、事前に準備をする必要があります。

 

バレーボールでセカンドキャリアが築けないなら、バレーボールに関わることができる世界の能力を事前に知って、準備・習得をするべきです。

 

 

バレーボールで進学、就職ってできるの?② ~就職~

前回の続きになります。

前回をご覧になっていない方はこちらからどうぞ

moiloglog.hatenablog.com



バレーボールは進路の選択に利用できるのか?

前回は進学についてお話しました。今回は、就職についてお話します。

もしかしたら進学については、他のスポーツでも推薦などはよくある話なので、ご存知の方も多かったのではないでしょうか。

今回は就職についてですが、なんとなく就職についてもイメージできるかもしれません。ですが、具体的に知っている人はもう少し減るのではないかなと思います。これからお話する事が少しでも参考になれば嬉しいです!

 

1.最終学歴で変わる?

高校か大学を卒業する違いで就職できる幅は変わるのか?

変わります!

といっても良し悪しが決まる訳ではありません。強いて言うならば「幅」が変わると思います。

 

・就職できる企業、職種の幅

学歴で差が生まれるとしたら就職できる企業の数。

高卒、大卒関係なく採用する企業もあれば、大卒しか採用しない企業もあります。そして、大卒である方が職種を選べます。学歴の差は選択肢の差になります。だからといって、大卒が必ず良いとは限りません。逆に高卒しか採用しない企業だってあります!自分が働きたい仕事があって、就職を目指すなら高卒でも全然問題ないと思います。

 

・収入の幅

日本は良くも悪くも学歴社会の色が残っています。大卒に比べて高卒のがやはり将来的な収入には差が生まれやすいです。バレーボールに関係なく、多くの企業で高卒より大卒の方が初任給も高く、昇給にも差が生まれやすいです。バレーボールを通して就職できたとしても、就職すれば企業の社員になります。お金だけで就職を考えるなら、学歴は少しでも良い方が損しないと思います。もちろん、高卒でもたくさん稼ぐ方もいらっしゃると思いますが、それだけ稼ぐ人は仕事に時間を多くかけている人が増えやすいです。

 

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2.バレーボールを通じてどんな就職ができるのか。

バレーボールを利用しているからこそ、どんな就職方法があるのか気になるところですね。ここでは、大まかな形ではありますが、お伝えします。

 

・バレーボール選手として就職する

これが選手として一番輝かしい事ではないでしょうか。実業団から声がかかり、就職したらチームに所属してバレーボールをする。学生時代からの努力が認められて、バレーボールを最大限に人生で活用できているのではないかと思います。バレーボール選手として就職したらどんな社会人生活を過す事になるのかは、また別の時に注目して取り上げます。

 

・企業のバレー部に所属しつつ、社員として業務も行う形で就職する。

学生の皆さんにはあまり浸透していないかもしれませんが、結構この形でバレーボールを通じて就職している方がいらっしゃいます。Vリーグ以外にも実業団はあります。バレーボールだけしていればいいのとは違い、企業の業務をこなしつつバレーボールも行います。ある意味、部活の延長みたいなものだと思っていただければイメージしやすいのではないでしょうか。学生なら、授業を受けて放課後に部活。休みの日は練習や試合。練習頻度や時間に変化はありますが、似たようなものになってくると思います。

 

・自分で就活を行う際に、長所として利用する。

就職後もバレーボールを企業で行える保証はありませんが、就職活動までにバレーボールで培った事を活かす事ができます。バレーボールをする為に企業を選び、自力で入社してバレーボールを行う事だって不可能ではありません。

ですがこの場合、バレーボールとは関係なく就職を行う形になると思います。バレーボール、というよりスポーツを部活でやり通す経験は長所になりやすいです。理由として多く挙げられるのは「体育会系だから」です。

これは他のスポーツでも同じことになるのですが、ある一定の企業では、ある程度に知名度や、レベルの高い学校が出身の体育会系であるだけで長所になります。学生時代のうちに、上下関係の慣れ、精神的にタフ(な人材であろう)、コミュニケーション能力(組織人としての協調性の評価)、体育会系のノリ等を身につけている事が評価される事があります。

バレーボールを続ける続けない関係なく、一般企業に対して就職活動を行う際に、選考基準に大きく影響される「人柄」に、わかりやすい経歴を得られるので、それだけで有利になる事だって十分にあり得ます。

学生時代に知らないうちに得たものが武器になります。

体育会系が有利というのは、もう古いと言われてもおかしくありません。しかし、意外と伝統や歴史を重んじる企業は残っています。

 

まとめ

バレーボールをどのように活用するかは自分次第!

バレーボールを引退しても、バレーボールで得たものは意外なところで役に立つ事だってあります。それは、今すぐにはわかりません。後になってから気づく事がたくさんあります。学生のみなさんは、まずはわからない事だらけでも、後悔が残らないようバレーボールに向き合ってください。真摯に向き合った分、いつか自分に返ってきます。

 

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