バレーボールで進学、就職ってできるの?④ 〜セカンドキャリア②〜
前回の続きになります。
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バレーボールで進学、就職ってできるの?③ 〜セカンドキャリア〜 - もいろぐ。
バレーボールは進路の選択に利用できるのか?
前回のセカンドキャリアについてもう少し掘り下げます。
バレーボール自体で、セカンドキャリアを作ることは難しいです。
前回でも、事前準備が必要であるとまとめました。今回は、どのような準備をすればいいのかをお話します。
スポーツ業界への就職ならば、様々な業種がありますが、バレーボールに直接関わる事ができるセカンドキャリアを前提にお話します。
まず、ほとんどの場合、資格が必要です。
バレーボールに直接関わる事ができる仕事は、ほとんど資格が必要になってきます。
スポーツ業界への就職ならば、資格が無くても就職できる仕事はあります。経験を活かして、他の分野で生きていく事もセカンドキャリアとしては充分に活用できると思います。
バレーボールの世界でのセカンドキャリアを考えると、選択肢は限られてきます。
これから、代表的な仕事について資格を通じて紹介します。
指導者になる
・教員免許
学校の部活動で指導するならほぼ確実に必要な資格になります。
何かしらの教科で免許を取得する事で、教員となり、部活動の担当をする形になります。
ほぼ、と言ったのは教員としてでなく、バレーボール部の指導員として採用されるなら教員免許の有無は免除される可能性もあるからです。
ただ、この場合は滅多にないと思うので、取得するべき免許になります。
バレーボール選手を引退後に教員になるならば、学生時代に所属した学校で、学生のうちに教員免許を取得する事が1番効率が良いと思います。学費も多く払うこともなければ、単位も取れるので一石二鳥です。
学校によっては、教員採用試験に合格する必要もある為、バレーボールだけで就職できるとは限りません。特別選考枠を採用している都道府県もあるので、受けたい場所にはどのような試験があるか調べる必要があります。
・指導員資格
日本体育協会公認スポーツ指導者と呼ばれる資格があります。この資格の中でも6種類に分類されます。
スポーツリーダー
公認バレーボール指導員
公認バレーボール上級指導員
公認バレーボールコーチ
公認バレーボール上級コーチ
マスターコーチ
があります。この違いは、指導するカテゴリーにあります。
自分が目指すカテゴリーに合わせて資格を取得する必要があり、詳細は割愛させていただきますが、バレーボール協会ホームページに記載されています。
学校で部活動の指導をする場合、学校によるかと思いますが、教員免許と指導者資格の両方が必要な可能性もあります。
トレーナーになる
・アスレティックトレーナー(AT)
スポーツトレーナーの代表的な資格になります。専門学校や、体育系学部の大学に進学して取得する形になります。
人体の構造や機能、スポーツ障害・外傷、テーピング・怪我の処置、マッサージ等のスポーツに関する様々な知識を学びます。
知識を習得した上で、現場で実践という形になります。
・鍼灸師
「はり」や「きゅう」を使い、治療や回復促進させる人。
主に専門学校で取得できます。
東洋医学に基づき、身体のツボを刺激して人間が本来持っている自然治癒力を高める方法です。
「はり」と「きゅう」は資格がそれぞれ2つに分かれています。ですが、大体の治療院は一緒に行なっている為、鍼灸師と呼ばれる事が多いです。
・理学療法士(PT)
作業療法士と混同しがちですが、理学療法士は一言で言うと、運動機能回復に活躍しています。機能回復に限らず、健康維持、悪化の予防も求められています。
医療・福祉分野で主に発揮される職種ですが、近年ではスポーツトレーナーにも普及されています。
トレーナーになるには、アスレティックトレーナーが1番欠かせない資格になると思います。
ですが、鍼灸師や理学療法士の資格を持っていれば、現場で活用できる知識は幅広くなり、様々なことに対応できます。
トレーニングメニューからケア、メンテナンス、予防と全ての管理もできるようになるので、選手からしたら心強い存在になると思います。
ただ、トレーナーになる人は、まずは就職して現場で経験を積んでからチームスタッフになる人が多数です。現場経験が無い人よりは、経験と実績がある人の方が信頼できます。
実際に、自分が選手だとします。
何も経験のない知識だけの人より、経験を積んで腕がある人の方が信頼できますよね?
・スポーツドクター
スポーツ選手の健康管理や治療を行う医師です。医者なので、身体知識・医療知識に精通し、スポーツに対する知識と理解が不可欠です。
医学部がある大学に進学して医師免許を取得する必要があります。
医師免許を取得した後、スポーツドクターの資格試験を受験する必要があります。
どの科でもスポーツドクターを取得できますが、スポーツと最も関わりがあるのは整形外科になります。
セカンドキャリアとして利用する準備を考えると、他の仕事と比べて、時間が必要です。
学生として学ぶ期間が長いので、他の人よりバレーの時間に充てられません。同じ大学卒でも年単位で勉強に充てる時間に差があります。
・まとめ
バレーボールに選手以外の形で直接関わる事ができるセカンドキャリアの一例をお話ししました。
他にも道はあると思いますが、確立されているキャリアの代表例になります。
いずれにしても、高校以上の学校で卒業する必要があり、なおかつ資格を取得する為に試験に合格しないといけません。
高校を卒業しても学生としてバレーボールを続けて、今後もバレーボールに携わり続けていきたいなら、幅広く人生設計をしていくべきです。
自分が選手を辞めた後、どう生きたいかを考えて、今後の進路を決められたら、迷うことなくバレーボールにも打ち込めると思います。
選手ではなくなった時、
自分が何をして生きたいか
自分がどうなりたいか
考えて行動しましょう。