バレーボールで進学、就職ってできるの?③ 〜セカンドキャリア〜
前回の続きになります。
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バレーボールは進路の選択に利用できるのか?
前回は就職についてお話しました。今回は、セカンドキャリアについてお話します。
バレーボール選手として、社会人になった場合を想定してこれからお話しますので、バレーボール選手を目指している人は、引退した後の人生設計に役立てていただければと思います。
スポーツ選手は、老衰で亡くなるまで続けたり、定年退職するまで選手として生きていくことは不可能です。
トップレベルの世界で活躍する選手は、憧れの存在だと思います。ですが、いつまでも最前線で、選手として生きていくことはできません。
どれだけ努力して、どれだけ結果を残し続けても、いつか必ず終わりが来ます。
では、選手生活が終わったらその後の人生はどうなるのでしょう?
大活躍をして、大金を稼いだら今後に困ることはありませんが、そんな非現実的な話はここではしません。何も参考にならないと思いますので。
ここでは、Vリーグに所属するチームから引退した後に注目して取り上げます。近年は、セカンドキャリアも多岐にわたってきていますので、あくまで一例として目を通していただければと思います。
Vリーグ選手を引退した後
1.指導者(監督・コーチ他)
選手生活が終わった後でも、バレーボールに関わる事ができます。この道に進めば、最前線とはいきませんが、バレーボールと離れる事はありません。
・Vリーグでそのまま指導者になる。
選手として役目を終えても、Vリーグに残れるという誇らしい事だと思います。
全員が引退しても残れる事はありません。選手の中でも一握りです。
選手時代に所属していたチームで、そのまま指導者として残留する。他チームからオファーがあれば、チームは変わってもVリーグに居続けられます。
選手兼コーチから指導者へ移行するケースもあります。
・学校の職員として部活動で指導者になる。
Vリーグの世界に残る事ができなくても、ある程度ネームバリューのある選手なら、学校に指導者として就職する事があります。
・母校に指導者として帰ってきて指導する。
私立の学校なら少なくないかと思います。
学校側からすれば、卒業生でVリーグを経験している人間なら、十分な人材になります。
学校側も卒業生なら、煙たがる事もありにくいと思います。というより、心強いと思います。
教え子が帰ってきてくれたら、指導者として代替わりもできますし、学校事情を知っている人間同士なので、色々と手間もかからないと思います。
・強豪校からオファーが来て、ひとつもしくは複数の場所で指導する。
学校で部活動を強化したい方針があれば、卒業生に限らず、選手としてのキャリアや、指導者としての実績から打診するケースもあるでしょう。
勝手な想像ですが、このケースはコネがあるか、よほど成績がなければ可能性としては低いと思います。
他にもあるでしょうが、主にはこの形かと思います。また、バレーボール部だけ担当する契約もあれば、教員として業務をこなしつつ部活動も見るという事もあります。これは学校の方針で変わってきます。
バレーボールの指導者としてだけで就職できるならいいですが、大体は教員になると思います。
特別選考枠で教員になれたらいいですが、本来なら教員免許が必要になってきます。
・他カテゴリーの指導者
Vリーグ以外にも実業団や9人制などもあります。ですが、この道は限られてくると思います。
クラブチームや少年団など、指導者になるという事以外にこだわりがなければ、割と指導者になれると思います。
しかし、セカンドキャリアとしては今後につながりにくいです。
2.バレーボールに関係なく、社員として働く
多くのチームなら、企業がバレー部をもっているので選手を引退し、そのまま社員として残る道があります。
バレーボールとは無関係で、企業の本来の業務をする人もいれば、広報など裏方の仕事を担当することもあります。
企業ならではの強みで、バレーボールを度外視しても生活していける保証があるのは、セカンドキャリアとしては、インパクトが弱いかもしれませんが、安泰です。
クラブ型のチームは、各々でバレーボールとは関係なく仕事をしている場合もあるので、引退しても仕事については影響がない場合もあります。
そのような方はセカンドキャリアには困らないでしょう。クラブからの斡旋で就職している場合は、転職しないといけない可能性もありますが、運営方針によります。
他にもバレーボールに通じたセカンドキャリアはあります。
ですが、ただ単にバレーボール選手をしていれば得られるキャリアではありません。
例えば、アナリストは学生時代にアナリストとして下積みをした人がVリーグにスタッフとして進みやすいです。
トレーナーなども資格を取らないとできません。バレーボールをしていればできるものではないです。
セカンドキャリアは、自分の将来像を考えて、事前に準備をする必要があります。
バレーボールでセカンドキャリアが築けないなら、バレーボールに関わることができる世界の能力を事前に知って、準備・習得をするべきです。